動画配信サービスTVOD、SVOD、ESTの違いをご紹介いたします。
動画配信サービスVOD（ビデオオンデマンド）の中でも、都度課金型動画配信サービスを「TVOD」と言います。「Transaction Video On Demand」の略です。
これは インターネットを介して作品1本ずつに料金を支払ってレンタルするサービスです。ビデオレンタル店でDVDをレンタルするイメージですが、DVDレンタルでは返却を忘れると延滞料がかかります。TVODは視聴期間が決まっているので期間が終われば見られなくなるだけで延滞料金がかかることもありません。また 最新作が多いのも特徴で、いち早く最新作をみるにはおすすめです。DVDレンタルでは貸し出し中で見られないこともありますが、TVODならその心配もありません。また忙しくて月に何本も見られない、あるいは見ない月もあるという人は定額の月額料金を支払って見放題になるSVODにするよりも、見たい作品のみを見るTVODのほうが安くすむ場合もあります。しかしあまり考えずに月に何本も課金して視聴していると、想像以上の料金の請求が来てしまう恐れがあります。
U-NEXTのポイントやビデオマーケットのポイント、TSUTAYA TVのポイントなどがTVODにあたります。
「SVOD」は定額制動画配信サービスで「Subscription Video On Demand」の略です。 月額料金以外に請求される料金はない、定額で見放題となるサービスです。
海外ドラマなどのシリーズものやアニメシリーズなどの場合、1本ずつ課金してみると料金が高くついてしまいます。定額で見放題のSVODならば料金の心配がなく何本も見られるのは大きなメリットでしょう。作品がつまらなくて途中で見るのをやめてもその作品の料金がもったいないということもありません。
一方デメリットとしては、最新作（特に映画作品）が少ない点があげられます。全体的にラインナップが少ない傾向もあります。レンタルビデオ店にはあるのにSVODにはないこともあります。
HuluやNetflixなどがSVODで有名なサービスですが、 最新作の配信が少ない分オリジナル作品を配信するなどデメリットを補っているところもあるようです。
またSVODである程度の作品が見放題で利用でき、最新作などはTVODを利用できるといった併用型のVODサービスもあります。Amazonプライムビデオやビデオマーケット、dTVなどが併用型となります。
ESTは「Electronic Sell Through」の略で、ダウンロード動画販売を意味します。 ESTは動画を購入する形のため、一度料金を支払えば何度でも視聴することができます。都度課金のTVODがDVDレンタルだとすると、ESTはDVDの購入といったイメージです。
作品によっては最新作がTVODよりも早いことがあり、いち早く購入して見たいという人にはおすすめです。購入した作品は好きなときに何度でも見ることができますし、データで持つことができるのでDVDコレクションのように場所をとることもありません。
しかしデータのダウンロードとはいえ購入となると作品にもよりますが1本2,500円ほどかかるようです。DVD本体の購入だと3,000円くらいはかかるので、ESTの方がお得ではありますが、同じ作品が都度課金のTVODだと500円です。TVODは視聴期間があるので、 いつでも何度でも見たい作品であればESTを利用するといいでしょう。
