動画配信サービスで再生中のVOD動画が途中で止まるときの対処法をご紹介
VODは基本的にストリーミング配信といって、配信されるデータを受信しながら再生する方式で動画を見ることができます。動画は写真や文章などのデータに比べて容量が非常に多いので、インターネット回線の通信速度が重要になります。通信速度が遅いと再生中に止まってしまうことがあるのです。この回線の通信速度には「下り」や「上り」の数値がありますが、この違いをわかりやすく説明するとYouTubeなどに動画をアップする場合に使うのが「上り」、動画を見る場合に使うのが「下り」といったイメージです。VODは動画の配信なので「下り」の数値が重要になります。VOD各社は快適に動画を視聴できる通信速度として、推奨回線速度というものを示しています。各社平均すると最低でも2〜3Mbps(メガビーピーエス)は必要となるようです。この数値があればブルーレイ画質に近いHD画質で快適に視聴することができます。
スマートフォンなどで視聴するには、DVD画質に近いSD画質で十分なのでここまでの数値は必要ありませんが、最近出てきている4K画質の動画配信となると25Mbps以上の環境が必要となります。
VODを快適に利用できる推奨回線速度2〜3Mbpsはどのようなインターネット環境で実現できるのでしょうか。
まず自宅のインターネット回線として現在主流となりつつある光回線であれば最大値100Mbpsというプロバイダーが多く、この速度があれば十分問題なく視聴できる環境となります。しかし最大値というのは実際にこの数値が常に出ているわけではありません。実際に測ることもできるので試してみるのもおすすめしますが、時間帯によっても速度は変わります。平均すると30Mbpsといったところですが、この速度があれば動画視聴も問題ありません。
光回線なのに動画が途中で止まってしまう場合は、ルーターの調子が悪くなっていることも考えられます。対処法としてはルーターの再起動をすることで改善する場合もあるので試してみてください。
そしてこの光回線のデメリットは固定回線なので自宅以外で使うことができないというところです。自宅外ではスマートフォンなどの視聴になりますが、その場合は携帯キャリア(docomo、au、SoftBank)の回線を使うことになります。4G回線以上であれば問題なく視聴できる速度ではありますが、スマートフォンの場合は回線速度とは別の注意すべき点があります。
VODのメリットの一つはスマートフォンなどモバイル端末を使用して自宅外でも視聴できることです。しかしスマートフォンでの視聴では注意すべき点があります。携帯キャリア(docomo、au、SoftBank)の回線には「通信制限」と言われるものがあります。2GB、5GB、7GB制限など契約によって違うのですが、この制限の容量をオーバーするとその月の通信速度が、通常のネットを見ることさえストレスになるほど遅くなってしまうのです。そうなると動画を見るどころではなく生活に支障が出てしまいます。
対処法としては、自宅など光回線が整っている環境やWi-Fi環境であらかじめ動画をダウンロードしておく方法があります。U-NEXTやdTV、Amazonプライムビデオなどは動画をダウンロードできるので、移動中に携帯キャリアの回線を使わないで視聴することができます。あるいは持ち運びができるポケットWi-Fiなどのモバイルルーターを使うこともおすすめです。平均しても実測で10Mbpくらいはあるようなので、動画の視聴にも十分使えて便利です。